雪室(ゆきむろ)商品の特徴
雪の中で熟成した雪下野菜(雪下人参、雪下キャベツ、雪中大根、雪中白菜、など)が、とっても美味しいのはご存知かと思います。
雪中貯蔵や雪室貯蔵は、雪国に住む人たちが、冬の間の貴重な食糧を保存するために行ってきた昔ながらの野菜や食料の越冬方法です。この、雪中貯蔵、雪室貯蔵は、テレビやメディアの紹介により「おいしい野菜」「おいしい商品」として注目されるようになりました。
新潟県上越エリアは、冬、とっても雪の降る地域。
安全・安心・新鮮な野菜や果物、お肉やお米、日本酒から、お蕎麦(おそば)に小麦、お味噌(おみそ)、醤油(しょうゆ)、お茶、珈琲(コーヒー)など、雪国上越では、いろんなものが雪室に入れられて、新しい商品が生まれています。
雪の恵みで味の深みが増し、とっても美味しくなった「雪室商品」
雪が育んだおいしさ、あたらしさを、ぜひ一度、お試しください。
雪室に入れるとなぜおいしくなるの?
雪室の中は、年間を通して温度がほぼ0度。湿度も90%以上と高いまま。雪の無い暑い夏でも一定した環境を保ちます。
この一定した環境で、冷蔵庫とは違い、電気振動がなく光や乾燥による食品への影響が少ないため、鮮度を保ち美味しさを向上します。
これは低温糖化といい、おいしくなる秘密がここにあります。
また、米や野菜はでんぷん糖化で甘くなり、、肉はドリップが少ない良質な熟成肉になります。酒や珈琲などは熟成時に発生する不快臭(アルデヒド類)が雪の力で抑えられ、まろやかに変化することが研究で立証されています。
雪室(ゆきむろ)って?
雪国上越に伝わる「天然の冷蔵庫」それが雪室です。
雪国の新潟県上越市は、しっとりとした上質の雪がたくさん降り積もります。降りつもった雪をたくわえて雪の冷たさを上手に使う、雪室は雪国のくらしから生まれた雪国の知恵といえます。
冬の間、降り積もった雪で山をつくり、藁(わら)などをつかって雪を囲い、夏まで貯蔵して活用する、まさに雪国ならではの知恵。上越地域では「雪穴(ゆきあな)」と呼び、暮らしの中に用いられてきました。
上越地域では、水揚げされた魚を、雪と一緒に運んだのです。料亭や旅館などでは「雪穴」から雪を運び出し、夏場の冷蔵庫として活用していました。
そのほか、隣村からの求めに応じて保存して置いた雪を切り出し、荷車で運んだという話も。「雪穴」は次第に「雪室」と呼ばれるようになり、昔から暮らしを支える知恵として活用され、上越での生活に根ざした存在でありました。
最近では、食品を長い間保存したり、おいしさを引き出したりするのに使う雪室もあれば、雪の冷たい空気を使って冷房の代わりをするエコな雪室もあります。
雪がもたらす恵み
雪国のくらしから生まれた「天然の冷蔵庫」雪室貯蔵庫、雪中貯蔵庫による食材の保存、雪の冷たい空気を使って冷房の代わりをするエコな自然エネルギーなど、かつてのように雪が暮らしの中で活用される日も近いはずです。
雪国上越では、いろんなものが雪室に入れられて、美味しい商品、新しい商品が生まれています。
雪の恵みで味の深みが増し、とっても美味しくなった「雪室商品」 雪が育んだおいしさ、あたらしさを、ぜひ一度、お試しください。
雪室関連のメディア掲載紹介(2017年度)
多くのメディアに取り上げられており、注目の雪室です。
【新聞記事・誌面掲載】
・雪国の味引き出す雪室 (新潟日報)・雪の活用法無限大 (上越タイムス)
・雪室グルメフェア (上越タイムス)
・真夏の雪体験 (上越タイムス)
・市消費者協会視察 (上越タイムス、新潟日報)
・雪室貯蔵活用探る (日本経済新聞)
・みらい大学 (新潟日報)
・いきいき雪国やまがた
・フルサット雪室 (上越タイムス、上越よみうり)
・雪月花・雪室野菜 (新潟日報)
・SKYWARD_Februay2018 (JAL機内誌)
・身近な雪室を目指して (新潟日報)
・ラーラぱど (フリーペーパー)
【テレビ放映】
・羽鳥慎一モーニングショー「聞きトリ」(UX新潟テレビ21)・ニュース シブ5時 番組内特集「りょーこのお天気旅行」にて紹介 (NHK)
・みんなのニュース ・・・NST
・夕方ワイド新潟一番「ガタトピ」コーナー (TeNY)
雪室推進プロジェクト
雪と生きる。雪をいかす。上越特産市場は、雪室推進プロジェクトの一員として自然の恵みと先人たちの知恵をいかす「雪室」を推進することで、上越への郷土愛を守り、地域の発展に貢献していきます。